野球人必見!!柔らかくなったグラブを硬くする方法3選 使い込んだグラブもこれで復活

グローブ

こんにちは!!

私はこれまで何千個ものグラブを加工してきました。

グラブの修理や加工については、いろんな種類があり、お客様からは様々な要望を頂きます。

そんな中、今回は皆さんが気になっているこちらのお話!!

実際に野球をされている方からとても多い相談です。

『野球人必見!!柔らかくなったグローブを硬くする方法3選 使い込んだグラブもこれで復活』

について紹介したいと思います。

野球をする際、必ず使用するのがグローブ。 このグローブというものは全体をレザーによって組み立てられています。

購入したときはカチッとしていたグラブも、使用を重ねるごとに柔らかくなってきます。

適度な柔らかさはボールを捕球するグローブにおいて必要なのですが、柔らかくなりすぎるとパフォーマンスが悪くなってしまうこともあるかもしれません。

今回はそんな球児の悩みにお答えしたいと思います。

今回紹介する内容は自分でもできそうな作業、それとショップに依頼しないとできない加工もあります。

・柔らかくなったグラブにどのような加工を施すとカチッと復活できるのか?

・もしショップに加工を依頼する場合は、そのショップにどう伝えれば柔らかくなったグラブを復活させることができるのか。

・グラブを復活させるために施すいろんな修理がいくらくらいかかるのか?加工日数はどのくらいかかるのか?

・硬化剤は効果的か?

・グラブの型をキープさせるため、普段からどのようなお手入れをすればいいのか?

選手からの相談が多いこの悩みに普段から様々なグラブの加工をしている私がお答えしたいと思います。

皆さんの使っている柔らかくなりすぎたグラブも復活できる可能性がありますよ!!

この先詳しく解説していますので、ぜひ読んでみて下さいね!

 

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はじめに

今回この記事を書いた理由ですが、ずばり『よく聞かれるから』です。

使い込むことにより柔らかくなっていくのが野球グラブ。

程よくカチッとしたグラブが好みだという方って結構多いのではないでしょうか?

それでもグラブは革製品。

使用を重ねるごとに柔らかくなってゆきます。

では、柔らかくなりすぎたグラブを硬く復活させる方法はあるのでしょうか?

いくつものグローブを加工してきた経験を踏まえお話していきたいと思います。

グラブが柔らかくなると使いにくくなる?

まず『グラブは柔らかくなるもの』というのは誰もが分かっていることですよね?

使っていくうちに革が柔らかくなり、さらに使っていくと『柔らかすぎる』状態になります。

しかしこの柔らかすぎるグラブは決して使いにくいというわけではないと思います。

特に使い込まれた内野手のグラブは『ペラペラ』しているものもありますよね?

極限まで柔らかいグラブがイイ!!という方もいるかと思います。

人それぞれ好みもありますよね。

柔らかすぎるグラブは何が気になる?

私が普段からよく相談を受ける『柔らかすぎるグラブをどうにかしたい』ということなのですが、どういう悩みがあって相談に来ているのか選手たちの声をお話しします。

◎捕球した際手が痛い

使用中のグラブ全体を見た時、一番消耗しているのは勿論『ポケット周辺』ですよね?  同じところでボールをキャッチするわけですから当然です。  そして捕球面の革は使えば使うほどに柔らかくなり、薄くなり手の平が痛くなることもあるかもしれません。

◎指先がボールに負けてしまう。

ゴロの捕球時などに指先が負けてしまうと、ボールを後ろに逃してしまう可能性もあります。  逆シングルで捕球する場面やライナーを捕球する際など、指先の強度は必要な場面があるかと思います。

◎型が崩れてしまった。

グラブが柔らかくなることで全体がふにゃっとなってしまい、ヘタってしまいます。  特に捕球面が崩れてしまうと全体的にコシのないグラブになってしまいます。

 

皆さんだいたいこんな感じの悩みをお持ちです。ではどうやってその悩みを解決できるのか柔らかくなりすぎたグラブへの加工方法を紹介してゆきます。

1,革ひもの締めなおし、交換をする

まず一番簡単で、自分でもできそうな加工方法です。

グラブは全体を革製のひもでつないであります。

勿論革でできているこのひもは使っていくごとに伸びてしまいます。

この緩んでしまった革ひもを全体的にキュっと締めてあげることである程度のカッチリ感を散り戻すことができるでしょう。

革ひもの緩みはひもが切れてしまうリスクも高くなるため、ひもを締めなおすことは耐久性アップにも繋がります。

グラブの革ひもはパーツごとにつながっているためうまくやれば自分で加工することもできるでしょう。

もし野球ショップに革ひもの締めなおしのみを依頼する場合は、割とお安く済むかと思います。

部分的な締め直しでしたら無料でしてくれるショップも多いかと思いますよ。

そしてさらに効果的なのは柔らかくなり緩んでしまった革ひもを交換してしまう加工です。

新品の革ひもは硬さがあるため、交換し締めなおすことでさらなる効果が期待できます。

グラブ背面の柔らかさが気になる方は背面、ウェブまわり。

捕球面から手の平付近の柔らかさが気になる方は土手巻部、土手芯部、平裏部。

こちらのように部分的な革ひも交換でも効果があります。

もちろんグラブひもの全交換をすることでさらに柔らかくなったグラブをカチッとさせることができます。

 革ひもの締め直しは部分的であればその場で無料でしてくれるショップが多いかと思います。革ひも交換は一箇所程度でしたら即日か1、2日程で金額は一箇所1500~2000程ではないでしょうか。全革ひも交換でしたら3日~1週間程、金額は7000円~10000円ほどかかりそうです。

2,グリス補充、捕球面革当て加工をする

 

コチラの加工は上記で紹介した革ひもの締めなおしや革ひも交換とセットでやることでさらに効果を実感できると思います。

グラブの捕球面の中(内部)には『グリス』という接着剤の役割を果たしているものが入っています。

このグリスは長年使うと少なくなっていき、最終的にはほとんどなくなってしまいます。

内側と外側を接着させているこのグリスがなくなってしまうと、捕球面がペラペラの状態になったり柔らかすぎる状態になり型崩れを起こしてしまうこともあります。

また、グリスが無くなると表革と裏革が離れてしまいパスパスとした捕球面になってしまします。

よく捕球面の革が浮いてしまっているグラブを見ることがあるのですが、あれはまさに捕球面内部の問題です。

また、グリス補充で捕球面にハリ感が戻ることで捕球音、捕球感も格段に良くなります。

さらに捕球面内部に当て革をすることで捕球面の強度をさらにに上げることができます。

私の元には中学から高校へ進学される方が軟式グラブを硬式でも使えるようにしてほしいとよく来られます。

そして、捕球したときに手が痛い。という方も多く相談に来られます。

その際は捕球面内部に当て革を入れることで軟式用グラブで硬式ボールを捕球しても問題ないほどに捕球面を強化して満足頂いています。

当て革をする場合にはやや厚みが出てしまいますが、手の平部分がカチッとする感覚が復活しますよ。

捕球面に芯ができることで全体的に型が安定します。

もちろん捕球時の手の痛みも緩和できますよ!

しかしこの当て革でよく聞かれるのが見た目です。

捕球面が復活するのは嬉しいけど見た目が気になる・・・という方もいらっしゃいますが問題ありません。

捕球面の表革と裏革を開き、中に革を当てるため、見た目はそれまでと何も変わらずに捕球面の補強ができます。

ショップに持ち込み依頼する場合は、グリスのみの補充か、当て革加工ができるかを伝えましょう。目安ですが、価格はグリス補充は3000円程。革当て加工は5000円程かかるものかと思います。仕上がりは一週間ほどかかる場合もあるかもしれんせんね。

 

3,裏革を総入れ替えしてみる。

 

こちらは究極の加工として紹介します。

この加工をしてグラブが柔らかいままだ!

ということはまずないでしょう。

コチラの加工は文字通りグラブ裏革(グラブ内部のレザー)の総交換です。

手のひらに当たる裏革、指先の革や指袋レザー、ヘリ革、革ひもまですべて交換する加工です。

グラブを解体して新しい革で組みなおしていくため、硬さという面では新品の状態に近いくらいに復活させることができます。

手を入れる部分や指先まで内部の革が新品になるため、グラブ全体の強度をしっかり取り戻すことができます。

コチラの記事で平裏革総入れ替えを紹介しました。

この加工に関しては数ある野球ショップの中でも対応できるお店は限られてくるかと思います。

大変な作業になるため工賃の面でも一番高くなるのがこの加工です。

しかし、実際にこの加工をしているショップはあります。

本気でグラブを復活させたいという方は探してみましょう。

 

まずはこの裏革総入れ替えができるショップを探して、見つかった場合は見積もり、仕上がり納期を確認しておきましょう。金額はだいたい基本料金15000円~20000円程、他の修理箇所がある場合はそれ以上になる事も。納期は約1カ月~程かかるのではないでしょうか。

硬化剤は効果的か?

 

硬化剤を使用すれば硬くなりますか?

こちらも良く聞かれる質問です。

私個人的にはグラブに硬化剤というのはあまりおすすめできません・・・

硬化剤を使う場合はそれこそ高度な知識と技術を持っていないと難しいと思います。

実際私は自分のグラブに硬化剤を使用し大失敗したという経験があります。

例えば、柔らかくなってきたから硬化剤使っとこう~みたいな感じで使用してしまうと後悔してしまう危険性があります。

硬化剤を使ってみたい方は、まず捕球面には絶対使用しない。

それと、少しずつ試し塗りをしながら塗る量を調節する。

ということが必要です。

この硬化剤ですが、革に付着するとマニキュアのように硬化コーティングします。

塗りすぎると革ごと固めるためバリバリと表面が割れる可能性があります。

グラブのように激しく使用する革製品には本来硬化剤というのは向いてないのではないかと思います。

私が失敗したのがこれで、レザー表面がガサガサになってひび割れてしまいました。

グラブの型をキープするために普段から気をつけたいこと

 

グラブというのは、組み立てるよりもずっと前の革の鞣し(なめし)という革をグラブ用に調整する段階でオイルを染み込ませています。

そのため本来は過度なオイルによるお手入れは必要がないと言われることもあります。

もしグラブをいい状態にキープしたいのであれば、まずはオイルを塗りすぎないことです。

オイルを塗りすぎることで革が柔らかくふやけてしまい、型崩れにつながることもあります。

今回紹介した柔らかいグラブについても、過度なお手入れでそうなってしまっている可能性もあります。

オイルはたまに塗る程度で構いません。

普段は汚れを落とすこと、型をキープさせるように保管をすることを意識しましょう。(横に潰れたように置いて保管しておくとすぐに変な型がついてしまいます)

出来れば風通しの良いところに置いておくと革にとてもやさしいですよ。

 

さいごに

今回は僕がよくお客様から相談を受ける『柔らかくなりすぎたグラブを硬く復活させる方法』について紹介してみました。

いつでもベストな状態のグラブでプレーしたいですよね!! 簡単に買い替えがきかないのが野球グラブです。 柔らかくなりすぎたグラブを復活させるために野球ショップに相談してみましょう!!

最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

 

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