今回は、お客様からの要望の多いグラブの全ヒモ交換についてお話ししてみたいと思います!
ヒモを全部変えるメリットやデメリットを考えてみました。
この加工で気を付けたいポイントも紹介します!!
実際に加工する前とした後の比較もしてみましたので最後までお読みくださいね!!
どういう状態のグローブは全体のヒモを変えたほうがいい?
まず、僕が普段グラブの全ヒモ交換を依頼される場合は、そのほとんどは消耗が激しい物が多いです。
全体的にヒモに傷みがあり、切れてないところでも細くなったり薄くなってしまっている状態です。
ヒモが切れそうな状態のグラブは使っていて少し不安な気持ちになりますよね。
ヒモが傷んだ状態のグラブは形崩れが起きやすくヘタってしまうことがあります。
グローブのヒモを全部交換するメリットは?
グラブ全体のヒモを変えることによりその手入れ感は劇的に変わります!
グラブのヒモを全部変えることによって得られるメリットをご紹介します。
・グラブがシャキッとなる
ヒモが柔らかくなりすぎており全体的にヘタリ気味だったグラブも硬い革ヒモで締め直してあげるとガッチリとした感じが戻ります。指先がボールに負けやすくなってしまったグラブ、柔らかすぎて型崩れをおこしているグラブに有効な加工です。
・見た目がキレイになる
細くなったり擦れて白くなってしまっているグローブのヒモがキレイに復活します各ルールに従い、色を変えて交換してみてもいいかもしれませんね!イメージチェンジにもなります。
グローブのヒモを全部交換するデメリットは?
グラブ全体のヒモ交換に悪い要素はなさそうに思えますが、使う方によっては注意が必要かもしれません!
・柔らかく薄いグラブが好きな方は注意!
例えば久保田スラッガーなど、使用していく中で比較的柔らかく薄くなるグラブを好む選手は気をつけた方がいいかもしれません。よく『ペラペラのグラブ』と表現される場合もありますが、特に内野手に多いパターンとして、とにかく柔らかくよく開く浅いグラブがイイという方はこの硬く厚くなる全ヒモ交換をする際は注意が必要です!
切れる寸前まで馴染んだ革ヒモを好む選手もいるということですね!
実際に、柔らかさや型は変えないでください!と言われる方も多いです。
グローブ全ヒモ交換をオーダーする際気をつけたいこととは?
修理加工を依頼するショップへの要望として、グラブのヒモを全部変える場合は細かいところまでグラブを開いてしまうため一緒に悪いところの修理依頼をしましょう。
・グリス補充をしてもらう
グラブのヒモを全部変えるくらい消耗していれば、捕球面内にあるグリス(接着剤)がなくなっている可能性があります。おそらくグリス補充は全ヒモ交換の過程でしてくれるかと思いますが、一応伝えておくと確実です。
・破れている箇所は補修を依頼しましょう
もしヒモを全部変えた後に破れている箇所を修理しようとすると、大部分のヒモをもう一回バラすことになります。破れ箇所によっては全部をバラしてしまわないと加工できないこともあります。全体のヒモを一度外してしまうこのタイミングで全体を修繕してもらうと手間もかからないと思います。
・ヒモの締め具合、柔らかさを指定しよう
コチラも重要な確認事項です。グラブのヒモが全部変わってしまい出来上がった後にヒモがギュウギュウで開かない・・・硬くなり使いにくい・・・という事態にならないよう、仕上がりイメージをショップに伝えておくことが重要です。『今までの硬さ、ヒモの締め具合で仕上げてください』と一言伝えておくと安心です。
実際にグローブのヒモを全部変えてみた
コチラは坂本型グローバルエリート軟式野球用グラブです。
このお客様のグラブは所々傷みはあるものの、まだヒモが切れてはいませんでした。
ですが、ヒモが伸びきっており全体的にヘタりがきていました。
ヒモが伸びて柔らかくなっており指先がボールに負けてしまうそうです。
また、捕球面周辺が柔らかくなりすぎており型崩れが気になるという事でした。
今回は見た目もイメージチェンジしたいとのことでミズノレッドレースを使用しました。
コチラのグラブで4本使用します。
コチラが完成品です。
見た目では分かりませんがグリス補充+新しい革ヒモの取り付けでご要望通りカチッと仕上がりました。
気にされていた指先の補強、捕球面の硬さも取り戻すことができました。
見た目もコルクヒモから思い切って赤にしたためとても印象が変わりました。
今回はグラブの全ヒモ交換をご紹介しました。
コチラの加工はグラブの強度を取り戻すのにとても有効な加工ですが、使用感を大きく変えてしまうため注意して依頼するようにしましょう!!
では。
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