グローブの中が破れて不快だしふにゃふにゃで使いにくいんだよ!!チクショー――!!!!
皆さんこんにちは!!
普段お客様より様々な案件の修理や加工を依頼されています。
その中でも依頼を受けた時に『キタ!!!!』と身が引き締まる修理案件があります。
それは『グローブ裏革総入れ替え』です。
聞き慣れない方もいらっしゃるかと思いますが、グローブが完全復活するこの加工は価値ありだと思いますよ!!
グローブ裏革総入れ替とはどんなことをするの?
グローブの裏革総入れ替えですがピンとこない方もいらっしゃるかと思いますので、どのような加工内容なのか紹介します。
『裏革の総入れ替え』
その名の通り手を入れる部分の革をすべて新しい革に張替えてしまします。
手の平が当たる平裏部分や指を入れる指袋部分まですべてです。
感覚的には、グラブの手を入れる部分(半分程)が新品になるといった感じです。
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グローブの内部が傷むとどのような事が起こる?
手汗や湿気、摩擦などでグラブ内部は徐々に傷んできます。
手の平部分の革がひび割れたり指袋が破れてしまいとても不快ですよね。
特に多いのが指袋部分の破れです。
指股が破れてしまいうまく力が入らない、グラブ内部で手が安定しない。
など、プレーに支障が出てしまいます。
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グローブ裏革総入れ替えにより得られる効果は?
この裏革総入れ替えをすることにより大きなメリットがあります。
柔らかくなったグラブもカチッと復活することができるんです!!
柔らかくなりすぎた裏革をパリッと新品に張り替えることでカチッとした状態に戻すことができます。
実際に僕が裏革を入れ替えてお客様にお渡しする際は型付けをして仕上げる程に硬くなります。
不快感は100%解決できます。
ひび割れてガサガサになったグラブ内部も、指股が破れてしまい安定しなかった捕球時もこの加工ですべて解決できます。
グラブの中がすべて新品になっているのですから。
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グラブ裏革総入れ替はとても大変な作業?
グラブ裏革総入れ替えとは、予想以上にハードな作業になります。
グラブの内部をすべて引っこ抜き新しく作ったパーツを組み込んでいくのです。
もちろん、グラブの内部パーツに作り置きしてあるものなんてありませんしそのような商品もありません。
それはグラブが一つ一つ型やサイズに違いがあるからです。
この修理を承る職人は細心の注意を払いお客様から預かったグラブを解体しもともとついていたパーツから型を取り新しい革を裁断し組み立てていきます。
さらに表面に破れがある場合はその部分の縫い付け、ヘリ革部分も新しく交換します。
その他、グリス補充や仕上げの型付けなど、修理加工項目全員集合!!状態となります。
正直、この加工にマニュアルは無く、職人の経験とセンスがモノをいいます。
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グローブ裏革総入れ替えは依頼前に納期・見積もりを取ろう!
この加工はとても大変な作業になります。
価格もある程度はかかるものとみていいでしょう。
おそらく基本料金で¥15000~¥20000、その他ヒモ代やヘリ革代などもかかると考えた方がよさそうです。
あなたのグラブへの思い入れが相当に強い場合はこの加工はおすすめですが、一個買えてしまうほどにかかってしまう場合もあると思います。
また、納期に関しても長くかかるものです。
この加工はパーツ(各箇所のレザー)の取り寄せから始まります。
革が工場から届くまでに数週間、組み立てにも日数はかかります。
最低でも1ヵ月程は仕上がりまでにかかるものと考えておきましょう。
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さいごに
今回紹介しましたグラブの裏革総入れ替えは、不快感が出てしまったあなたのグラブを劇的に改善してくれます。
もしどうしてもこのグラブを使い続けたい!!
思い入れがある!!
という方は検討してみて下さい。
そして、いい職人さんに出会ってくださいね!