グローブに刺繍を入れたい!!
今やグローブに刺繍加工をする場合、一からオーダーをして作らなくても、野球ショップで加工ができるようになってきました。
グローブ刺繍加工ミシンが普及したからです。
僕も野球ショップで日々グローブ刺繍加工をしています。
今回は野手用グローブ(投手・内野手・外野手)の刺繍加工場所として一番人気の『平裏部分』に入る文字の大きさを、一番依頼が多い文字型の漢字でお伝えします。
一文字で入れる場合や4文字で入れる場合、横の大きさと縦の大きさがどのくらいなら一番きれいに見えるのか。
これまでの経験を踏まえおすすめのサイズをお伝えしますので依頼される際に参考にしてみて下さい。
グローブの平裏部分の場所はどこ?
まず今回紹介するグローブ平裏部分の場所ですが、手を入れた時に手の平に当たる部分です。
▲この部分になります。
完成品のグローブへの刺繍は刺繍枠のセッティングの都合上、加工できる場所が限られてきます。
平裏部分は完成品グローブの刺繍可能場所で一番面積をとれる場所として、選手たちからの要望が一番多いんです。
また、高校野球、中学生野球ルールでは表面への刺繍加工はルール上できないのですが、この平裏部分はグラブ内部という認識になりますので公式戦でも問題なく使用することができます。
グラブ平裏部分に漢字を刺繍する場合の文字数と大きさ
平裏部分への刺繍加工はスペースとレザー素材の問題上1文字から6文字まで限界だと思います。
勿論、グラブの大きさやメーカー別のスペース、そのショップのミシン刺繍枠のスペックによっては入る文字数も変わってくるかと思います。
こちらは依頼する野球ショップに問い合わせてみて下さいね。
▲刺繍加工をする際の文字作成データ画面(1cmマス)
一文字ずつサイズを見ていきましょう。
『進』⇒タテ3.3cm×ヨコ3.7cm
『鉄壁』⇒タテ2.7cm×ヨコ5.5cm ※オススメ
『雑草魂』⇒タテ2.4cm×ヨコ6.7cm
『一球入魂』⇒タテ2.0cm×ヨコ8.0cm ※オススメ
『雪耐梅花麗』⇒タテ1.7cm×ヨコ8.0cm
『君子千里同風』⇒タテ1.5cm×ヨコ8.0cm
ミリ単位でのサイズ指定ですが、僕の経験上サイジングは以上がベストかと思います。
グローブの平裏に刺繍加工をする場合のオススメな文字数は二文字か四文字
平裏刺繍加工では二文字か三文字をオススメしております。
二文字の場合は名前を大きめサイズで入れて迫力を出すことが出来たり、視認性が向上するためです。
特に少年用グラブに刺繍加工をする方は下の名前を大きめに入れる方が多い傾向にあります。
四文字の場合は一球入魂など四文字熟語を選べるからです。
よくグローブに好きな四文字熟語を刺繍で入れている選手を見かけますよね!
バランスが良く見た目も映えます。
名前をフルネームで入れたい方にもオススメできる刺繍加工の文字数です。
漢字の場合、加工文字が四文字を超えてくると一文字当たりのサイズが小さくなってしまうため、文字が見えにくくなる(潰れてしまう)事もあります。画数の多い漢字ならさらにそのリスクが高くなります。
グローブ平裏刺繍は横幅が大事
平裏部分に刺繍加工をするにあたり、この横幅というのはとても重要になります。
僕がこれまで加工をしてきた中で感じたのは、グローブの平裏部分に刺繍加工をする場合は平均的に横幅8.0cmが限界(安全圏)ではないでしょうか。
この8.0cmw超えてしまうと、刺繍枠セットの際、やや緩みが出る可能性があるためズレが生じてしまう恐れがあります。
刺繍枠は挟む枠とボビン収納ケースも同時にはめ込まないといけないため、余裕を持たせないといけません。
また、この横幅8.0cmというサイジングは平裏部分に加工すると左右上下共にとても丁度よく収まります。
※しかし、この横幅8.0cmも対応できるショップ、できないショップがあるため事前に確認しておく必要があるでしょう。。
僕の場合も横8.0cmの刺繍加工に独自の加工方法を用いています。
もし四文字の漢字を入れてほしいけど、横幅がそこまで広くできないと言われた場合は、文字数を減らした方が良いかと思います。
グローブの刺繍加工はミシンの種類やグローブの形状・素材で変わる
先にお伝えしましたが、グローブの刺繍はそのショップや、ミシンなどで加工範囲や仕上がりが変わってきます。
実際、加工をする側も画数が多い漢字や、四文字を過ぎる刺繍加工をする場合は仕上がりがどうなるのかを完全にイメージすることはできません。
そのグローブのメーカーによっては刺繍糸の着き方が粗くなってしまう場合があるからです。
できる限りショップの店員さんと入念な打ち合わせをしてみて下さい。
そして経験豊富な店員さんに任せしましょう。
最後に
今回はグローブの平裏部分に漢字で刺繍加工をする場合のサイについてご紹介してみました。
皆様が野球グローブに刺繍加工を希望する際少し役に立てれば光栄です。
では!!