深刻な野球離れに警鐘 なぜ子供たちは野球を選ばないのか?

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少年野球

こんにちはペタスです。

今回は現在問題視されている『野球離れ』についてお話しします。

野球離れってとても悲しいキーワードですね。

小学生のころより野球をしてきた僕にとっては信じられない。

なぜ子供たちは野球をしないのか?

ということについて僕が思う原因と、対策を考えてみます。

 

 

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はじめに

 

 

最近になり特に野球離れについての声などを耳にするようになりました。

このことについては少し前より言われていていましたが現に全国の野球部員数の減少、野球チームの消滅は実際に数多く起きているのです。

 

まず、高校野球を例に考えてみます。

日本高校野球連盟の発表によると、2019年度高野連加盟高校の部員数は14万3867人とされています。数を聞くとものすごい数の部員数だと感じますが、この部員数は前年度比において実に9317人の減少となっているのです。またこの調査が開始された1982年と比べると過去最大の減少を記録しています。高校生の野球離れの傾向が加速していることが分かります。

高校野球といえば夏の甲子園を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

全国各地から強豪校が集まり甲子園球場で死闘を繰り広げ日本中が注目する夏の一大イベントです。

甲子園の切符をつかみ出場するチームを見てみると、高野連が発表した野球部員減少をイメージできないのではないでしょうか?

テレビ中継を見ていてもたくさんの部員による応援で会場を沸かせていたりしますよね。

部員100人超えのチームも珍しくありません。

しかし各地区レベルになると一転、部員数が少ないチームがよく目立ちます。

特に公立高校はその部員数の減少が目立ち、夏の県予選大会に合同チームで挑むというケースも少なくない状況です。

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肌で感じる野球部員の少なさ

 

 

僕は普段野球ショップに勤務しています。

お客様と毎日接しています。

僕はいろんなお客様となるべくたくさんお話しするようにしています。

というのも、野球やソフトボールのあらゆる情報を入手するためです。

この前の週末はなにか大会がありましたか?

試合結果はどうでしたか?

どこが優勝しましたか?

今年はどこが強いですか?

などなどたくさんの情報をお客様からいただきなるべく地域の大会やクラブことを把握しておこうと日々考えています。

その中でよく耳にするようになったのが『部員が少ない』『来年から試合に出られない』『一年生が入ってこなかった』というような今回のキーワードでもある野球離れを思わせる話題です。

僕の住んでいる地区でも中体連に出場できない学校も出てくるようになりました。

中体連以外の活動は隣町の学校と合同。

現に僕が野球をしていた母校の中学校も今年は部が発足して初めて中体連を辞退するまでになってしまいました(一年生が二人、二年生が一人という状況で他クラブから人員を借りてもさすがに試合にならないという理由です)

これには僕もとてもショックを受けました。

僕が選手としてプレーしていた時は、各学年10人以上は部員がいましたので中体連辞退なんてありえない話だと思っていました。

一番身近なところから厳しい野球離れを実感することになってしまいとても悲しい思いです。

少年野球、少年ソフトボールにおいても今年は6年生がいないから戦力が大幅にダウンしてしまった。毎年戦力に波ができてしまうようになった。

などとても悲しい声を聞くことが多くなりました。

みなさんの地域でも『あのチームがなくなった』『今年は新入部員がいなかった』

という声を聞くことが増えたのではないでしょうか?

なぜ子供たちは野球をしたくないのか?

 

 

僕が思うなぜ野球離れが進んでいるのかについてですが、いくつかその理由と思われる原因を考えてみました。

・野球をするのにはお金がかかる

・練習時間が長く指導も厳しい

・大会が多くお父さんお母さんも野球に時間を取られてしまう

これは実際よく聞く野球離れの原因だと思われます。

 

野球をするのにはお金がかかる

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まず、野球を始める際に必要な用具を洗い出してみます。

グラブ/スパイク/ユニフォーム/手袋/ベルト/アンダーシャツ/ソックス二種類/キャップ/

最低限野球ができる格好にするためにもこれだけの多品目を揃える必要があり、これにトレーニングシューズやバットなど使う用具の種類は各種スポーツの中でもダントツで多いと思います。

特にグラブやスパイクに関しては高価格品となり経済的な負担も多きくなりますよね。

兄弟がいる場合なんかはなおさら。

練習時間が長く指導も厳しい

野球というスポーツは9人で相手チームと攻め守りを繰り返していくスポーツです。

ルールも多くあれば一つ一つのプレーにそれぞれの練習が必要になります。

もちろんバッティング練習、バント練習、守備練習(ノック)、走塁練習、投手の投球練習などなど。

さらにこのカテゴリーの中にも様々なケースに対応するための練習方法がたくさんあります。

これらの練習にはやはり長い時間が必要なのです。

そして、今でこそ少なくはなりましたが、昔ながらのスパルタ指導、精神論などが根強く世間のイメージに残っているのもやはり野球の入り口を狭めている原因の一つではないでしょうか?

 

大会が多くお父さんお母さんも野球に時間を取られてしまう

そもそも野球やソフトボールというのは昔はとても盛んでした。

ほぼすべての小学校、中学校には野球部やソフトボール部があったのではないでしょうか?

数多くのチームが自分たちの主催する大会を毎年恒例で開いています(招待試合)

チーム数や部員の数は減ってしまったけどそういったい自分たちのチームが開催する非公式戦は今も根強く残っており毎年各地で開催されています。

部員数が減るということは少ない部員のお父さんお母さん達も役割を分担して活動をサポートしていかなくてはなりません。

遠い試合会場まで朝早くから送迎したり現地でのお昼ご飯の準備、お父さんに関しては審判をすることもしばしば。

保護者の方達への負担は部員の減少と共に大きくなってしまっているのではないでしょうか?

 

子供たちの野球離れの対策とこれから

 

これからさらにこの野球離れは進んでいく可能性があります。

強豪チームが人数不足で休部してしまう。

といったことも多くなってくるかもしれません。

まずは野球やソフトボールの入り口を緩くして子供たちが始めやすい環境を作っていかないといけないと思います。

『休みの日を設ける』『大会へのエントリーを減らす』『今の時代に合った指導法に切り替える』『経済的負担を減らす努力をする』

など今の時代のニーズに合ったチームの運営方法考えていかなくてはいけないのではないでしょうか?

高校野球をする選手に関しては、選手である本人とその保護者がある程度の覚悟を持って入部する事でしょう。小学校中学校での経験から野球にどのくらいのお金と労力がかかるかが把握できているから。

高校野球まで野球をする人材の育成という面でもやはり下の層(小学生や中学生)に始めやすい環境を作ってやることが大切なのだと思います。

野球を始めたばかりの子供のお父さんお母さんにまで配慮が必要です。

さいごに

 

 

今回は最近さらによく耳にするようになってしまった『野球離れ』についてお話ししてみました。

野球というスポーツは僕たちの暮らすこの日本においてとても重要なスポーツだと思います。

野球人口の低下が深刻化しているのですが、大会などを見に行ってみると少ない部員同士のチームでもレベルの高い試合を繰り広げています。

監督、コーチ、保護者の方たちも一生懸命子供達を勝利させるために選手と同じように汗を流しています。

夏の甲子園は長い歴史があり夏の風物詩としてファンを多く持つ日本の祭典です。

プロ野球の世界でもメジャーリーグで活躍できる日本人プレーヤーを数多く輩出しています。

野球人口が減っていることが問題視されていますが、この国の野球のレベルは間違いなく高くなっているのです。

 

『将来の夢はプロ野球選手』

昔はよく聞いたこの言葉も最近では少なくなってきている印象があります。

今の時代に合った野球の形を作り1人でも多くの野球選手が増えていくことを願っています。

ぼくも微力ながら野球のさらなる発展に貢献したいと思う1人です。

少年野球チームの合併により起きたトラブル。指導者、保護者同士の対立問題
どうも小学校3年生から野球を始め今は野球ショップに勤務しているペタスです。 僕は職業柄、野球チームに関わる様々な人とお話しする機会があります。 いい話もあれば良くない話を聞く事もあります。...